編集長が斬る!そのWebライティング、イケてないですよ

とんちんです。
この会社にはとんちんしかいないの?と思ったあなた、残念!ZINEには優秀な方々がたくさんいます。今回はわれらが編集長が登場。手がけたメディアが5カ月で100万PV突破はてなブックマーク数年間No.1獲得など結果にコミットする頼もしい上司です。今回はそんな編集長といっしょにイケてない文例と気をつけたいポイントについて考えてみます。

はじめに・Webライティングは「わかりやすい文」がいちばん伝わる

 ウェブの記事に求められているのはわかりやすい文です。その理由は2つ。

  1. 紙媒体とは違い、文章に線をひいたり書き込んだりできない
  2. いろいろなシチュエーションで記事が読まれる

 とくに②に注目です。スマホが普及して以来わたしたちとインターネットの距離は急接近。いつでもどこでもWebコンテンツが読めるようになりました。あるときはベッドの中で寝ぼけ眼をこすりながら文字を追い、またあるときは限られた時間でサッと情報収集する。このように文を読む時間や場所は人それぞれです。だからこそどんなときに読んでもすっと内容が分かる文づくりを心がけたいところ。さっそく5つのポイントをおさえていきましょう!

1. 漢字はヒラけ!

漸く食べる事が出来たラーメン。透き通ったスープがとても美味しい。ラーメン好きな恋人との特別なデートはこの店で間違い無し!
とんちん
うわー、漢字のオンパレード。これは読みづらいです
編集長
うーん……とりあえず変換してみたようにみえるなー。素人くさく見えちゃうね。わかりやすい文章をめざすなら、必要以上の漢字はいらない。いくつかひらがなにしてみよう
ようやく食べることができたラーメン。透き通ったスープがとてもおいしい。ラーメン好きな恋人との特別なデートはこの店でまちがいなし!
とんちん
違和感ないですね
編集長
そうだね。こういうふうに漢字からひらがなに変えることをヒラく、逆にひらがなを漢字にすることをトジるという。どっちで書くか迷ったらヒラいたほうがいいよ

ヒラいた方がいい語をまとめてチェック

編集長
以下の言葉は極力ヒラきましょう。ひらがなに変えるだけで読みやすくなるよ
  • 暫く→しばらく
  • 漸く→ようやく
  • 始める→はじめる
  • 時→とき
    食べる時→食べるとき
  • 物→もの
  • 事→こと
    ということで
  • 言う→いう
    ZINEと言う会社→ZINEという会社

動詞の「言う」は漢字のままでもOKです。

編集長は言った。

コラム・「おいしい」と「美味しい」はどっちが正解?

とんちん
「おいしい」はちょっと悩みました。「美味しい」も独特の雰囲気があって使いたくなるなー
編集長
そういうときは、文章全体のバランスやメディアの性質を考えて決めよう。同じ記事にあるほかの文と比べて違和感がないかどうか?ぱっと文章を見たときどう感じるか?を意識するのが大切。たとえば
丁寧な暮らし→ていねいな暮らし
編集長
丁寧も間違いではないけど、ヒラくことでイメージが変わる。メディアに合わせて使い分けよう

2. 文章はダイエットすると美しい

今日はイベントがあるのか渋谷駅は早朝から混み合って人の波に押しつぶされそうです。なので、いつも使う出口とは反対側のハチ公口に向かいました。
編集長
ひとつの文が長いなー。文頭のなのでもよろしくない。言い換えて文章も区切ってみようか
今日はイベントがあるのでしょうか?渋谷駅は早朝から混み合っています。人の波に押しつぶされそう。ですので、いつも使う出口とは反対側のハチ公口に向かいました。
とんちん
読みやすくなった!ですのでをだからに変えてもよさそうですね
今日はイベントがあるのでしょうか?渋谷駅は早朝から混み合っています。人の波に押しつぶされそう。だから、いつも使う出口とは反対側のハチ公口に向かいました。
編集長
いい感じ!もっと分かりやすくするならこう!
渋谷駅が混み合っているので、反対側の出口に向かいました。
編集長
独特の表現も悪くないけど、正しく伝えたいならジャンジャン文を切って分かりやすくしよう。わかりやすい文は読者に優しい文だからね

3. その読点は必要?

私は、けさ7時に、スターバックスで、カフェモカを飲んだ。
編集長
この人、スターバックスまで走って行ったのかな?読点が多すぎて息切れしてるように見える。ちょっとしつこいなー
私はけさ7時にスターバックスでカフェモカを飲んだ。
編集長
上の文でも違和感がないでしょ。文中に読点がなくてもいいんだ
とんちん
読点をつける場所って悩みます。小・中学校では「一息つく場所で入れる」なんて教わりましたがいまいち分からなくて……
編集長
難しく考えないで。一目見てすぐ分かる文章なら読点はいらない。むしろウェブはないほうがいい場合も多い。横書きの文章が多いから意味が取りやすいよね

4. 気取らない文章がすてき

今日はライティングについて解説します。
編集長
については使いたくないね。だって
今日はライティングを解説します。
編集長
こう変えても十分通じるでしょ?
とんちん
鼻につく雰囲気が消えましたね。文章でカッコつけるのも考えものだなー
ランチメニューはこちらになっています。
とんちん
この文も変えられる!
ランチメニューはこちらです。
編集長
いいね。なっていますも避けたい表現のひとつ。格式高いエラソーな文章より、かんたんで分かりやすい表現のほうが読者にも親切だよ

まだある!使わないほうがいい表現3つ

  1. 理屈…理屈は屁理屈(へりくつ)ともいいますよね。ネットだと特に嫌われます。理由ワケを使ってみるのはどうでしょう?もっと優しく、マイルドに伝わります。
  2. 一手間…視認性が悪く、一瞬「?」って考えがち。ひとてまに言い換えるのがベターです。
  3. ~しており…うまく区切ったり、言い換えられたりできます。

5. 文字数は400字以内か1500字〜が読まれやすい

とんちん
書きたいことが多いとついつい筆が進みすぎちゃいます。ところで適切な文字数ってあるんですか?
編集長
とんちん、スマイルカーブって知ってる?もともとはマーケティング用語で、製造業の話をするときによく使われるんだ

スマイルカーブ

とんちん
グラフの形がスマイルマークの口の部分に見えるからスマイルなんですね!

編集長
じつはウェブの文章にも同じことがいえる。メディアの性質(読者の年齢や性別、読まれるシチュエーション)にもよるけれど、たとえばあるメディアでは600字から1500字の文章は記事の滞在時間が短く、離脱率が高い。1500字以上になってくると、最後まで読もうと考える人が増えて離脱率が減っていくんだ
とんちん
たしかに、しっかり作りこまれた記事は読み応えがありますね
編集長
とはいえ、何万文字単位の文章を量産するのは難しい。一記事あたり2500字〜3000字くらいを目安にするとちょうどいいかもね

まとめ・記事をつくるのは言葉だけじゃない

 ここまでは対話形式でお送りしてきましたが、いかがでしょうか?この記事の文字数は3000字超とボリュームが多いので、解説部分を会話調にしてすっきりさせました。編集者はきまりや表現方法にとらわれすぎずにどうしたら読者に伝わるかを考えましょう。文章のあいだに画像を入れるのも効果的。もちろん表現力を磨き続けるのは忘れずに!